設立の経緯 当研究フォーラムは、2002年1月30日に、 企業の品質・環境・安全衛生健康・社会に対する公正と責任を、 系統的かつ規則的な管理と監査の方法での検証と実行を可能にする包括マネジメントシステム 「CSM2000(*)」の研究を中心に次のことを目的に発足いたしました。 (*)CSM2000 : Compliance Supply-chain Management system 2000 1.繊維製品等の品質評価並びに社会的責任評価を確立し、これらの優位性を実証すること 2.日本と欧州との評価に整合性(ISOも含む)をもたせ、国際的に整合化した標準、規制、認証の普及を目指す 3.企業の「社会的説明責任」と「第三者認証」に付いての研究 4.国内外、商取引の相互信頼の向上 発足以来4年間の活動を続ける間、製品の生産現場とその消費マーケットはグローバル化がさらに進み、社会と消費者は、より安全・安心を信頼することが出来る、より良い商品を、より高いサービスのもとで提供することを求めることとなり、品質保証責任はもちろん環境、安全衛生・健康、公正への取組みは企業にとって欠かせない重要管理課題となってきました。 このことは生産企業にとどまらず流通小売り販売企業も、消費者に対してのみならず、その原料、副資材或いは中間品を製造する企業の労働者に対しても配慮し、サプライチェーン上、履歴の明確な商品を調達して、顧客に対する販売責任と保全を図りつつ、企業倫理、環境経営を広く消費者、納入業者、株主等のステークホルダーに訴え、「良質廉価に加え、公正で透明性がある商品提供」といった企業の説明責任を打ち出すことのでき、国際社会に通用する商品を提供する必然性が生じてきています。 こうした変化の中、当フォーラムでは中心課題である「CSM2000シリーズ」の研究のみにとどまらず、CSR及び コンプライアンスに関して広く研究に取組んで参りました。これらの実状を踏まえ、今年5年目の活動を迎えるにあたりより広く有意義に活動を続け、その内容をご理解頂くために頭書の様に名称を変更することといたしました。
今後の展望 1. 持続性ある適合遵守分野の研究 ・従来の5分野を、 「品質」「環境」「持続的社会的責任(社会的責任と安全衛生・健康)」 の3分野に集約します。 ・新たに、企業の経営管理をより充実・強化するための 「経営システム(貿易商取引を含む)」 「知的財産権」 「ブランド保護」を追加します。 2. 適合範囲の拡大 ・対応業種を繊維製品に限定しないために、「要求事項」を改訂します。 ・会員各社の総意による要求事項追加案の策定(世界基準の改訂)を実施します。 3. 事例研究の充実 ・CSM-2000の認証取得 及び サプライヤー取引 行動規範(Code of Conduct) 制定実施企業様の増加に伴い、豊富な資料・情報が準備されつつあります。 4. 世界の先進地域・企業訪問研修と交流会を企画していきます。